10月に行われる「神嘗祭(かんなめさい)」とは?新嘗祭との違い

秋になると、日本では全国各地の神社で収穫を感謝する祭りが行われます。中でも、10月に伊勢神宮で行われる「神嘗祭(かんなめさい)」は、最も格式の高い五穀豊穣の祭典です。この神嘗祭と、11月に行われる「新嘗祭(にいなめさい)」は、どちらも収穫に関わる重要な神事ですが、実はその意味と役割に違いがあります。

この記事では、神嘗祭とはどのような祭りなのか、なぜ伊勢神宮で行われるのか、新嘗祭との違いは何か――を、歴史と信仰の視点から解説していきます。

神嘗祭とは?伊勢神宮で最も重要とされる神事

神嘗祭は、毎年10月15日から17日ごろにかけて伊勢神宮(特に内宮)で執り行われる祭りです。

神嘗祭の目的は、その年に収穫された新米(初穂)を、天照大御神に最初に捧げること。「かんなめ」とは「神に供える」という意味であり、最初に米を召し上がるのは人ではなく、神であるという精神が込められています。

伊勢神宮では、天皇陛下から献上された新穀が、神職たちの手で神前に供えられ、「神嘗奉幣(ほうへい)」や「由貴大御饌祭(ゆきのおおみけさい)」など、数々の厳粛な神事が行われます。

これは、単なる収穫祭ではなく、天照大御神が国の守護神であり、すべての恵みの源であるという日本古来の信仰に基づいた行為なのです。

新嘗祭とは?国民とともに感謝を捧げる全国的な祭り

一方の新嘗祭は、11月23日に宮中と全国の神社で行われる、国家的な収穫感謝の儀式です。「にいなめ」とは「新穀を嘗(な)める=食べる」という意味で、天皇陛下が自ら新米を召し上がり、天地の神々に感謝する儀式として執り行われます。

新嘗祭の起源は飛鳥時代以前にさかのぼるといわれており、現在も宮中祭祀の中で最も重要な行事の一つとされます。また、この日は国民の祝日「勤労感謝の日」とも重なり、農業をはじめとするあらゆる労働への感謝が広く共有される日となっています。

神嘗祭と新嘗祭の違いとは?

項目 神嘗祭(かんなめさい) 新嘗祭(にいなめさい)
時期 毎年10月(15日〜17日ごろ) 毎年11月23日
主な場所 伊勢神宮(特に内宮) 宮中・全国の神社
捧げられる相手 天照大御神(皇祖神) 天地の神々(広く国土の神々)
意義 新米を最初に神に捧げる(「神の食」) 新米を神とともに天皇が食す(「共食」)
儀式の性格 神に献穀する最初の神事 神とともに人が感謝を分かち合う神事

このように、神嘗祭は「神にささげる行為の起点」、新嘗祭は「人が神とともに感謝を共有する行為」であり、日本人が自然の恵みに対して段階的に感謝を表していくプロセスの一部ともいえるでしょう。

太陽と米、そして神への感謝

神嘗祭の主祭神である天照大御神は、太陽の女神です。日本の稲作は、太陽と水の恵みなくして成立しません。そのため、日本人は古くから「米=神からの授かりもの」として捉え、最初の一粒を神に返すという精神文化を大切にしてきました。

このような祈りと感謝の連続の中で、神嘗祭は特別な意味を持ち、単なる農業行事を超えて「日本という国の根本」に関わる神事として今なお継承されているのです。

神嘗祭は「神に返す」、新嘗祭は「ともにいただく」

神嘗祭と新嘗祭はどちらも収穫に感謝する大切な祭りですが、順序と意味が異なります。まず、その年の初穂を神に捧げる神嘗祭があり、それを経て人々が新穀を神とともにいただく新嘗祭がある。この二つの祭りには、日本人が自然と神に対して抱く深い畏敬と感謝の心が込められているのです。

現代においても、私たちが日々の食事に「いただきます」と手を合わせる習慣は、このような古代からの精神文化が息づいている証拠かもしれません。

 

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