カタカムナウタヒ 第7首の全文と意味 マカタマノから

カタカムナ文献に収められている「カタカムナウタヒ」は、古代日本に存在したとされるカタカムナ文明が遺した神聖な詩であり、音の響きを通して宇宙や生命の本質を伝えているとされます。その中でも第7首は、日本神話と重なる神名が登場することで特に注目されています。

この首は、神名とともに「魂」「エネルギーの統合」を象徴する言葉が重なり、宇宙と個の魂がつながる神秘を描いていると解釈されています。この記事では、第7首の一節「マカタマノ アマノミナカヌシ タカミムスヒ カムミムスヒ ミスマルノタマ」の意味を、音霊の観点と日本神話との関係から詳しく読み解いていきます。

カタカムナとは?

カタカムナ文明は、古代日本に存在していたとされる高度な文明です。この文明は、カタカムナ文字と呼ばれる独自の文字体系を用いていました。カタカムナ文字は、渦巻状に配置され、内側から外側に向かって読むという特徴があります。また、中心には「八鏡」という鏡を表した記号が描かれており、これを分解した文字が48音を構成しています。

カタカムナ文献の中には、渦巻き状に並んだ80首のウタヒ(歌)があります。古代人の宇宙観や科学技術、哲学、宗教など、さまざまな高度な知識が含まれています。特に重要とされるのが、第5首第6首第7首の歌です。

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第7首の全文と構成

マカタマノ アマノミナカヌシ タカミムスヒ カムミムスヒ ミスマルノタマ

このウタヒは、5首・6首で語られた「宇宙の創造と還元」の流れに続き、宇宙の中心にある神聖な力とそれを構成する魂のしくみについて語られているとされています。

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各語の意味と解釈

マカタマノ

「マカタマ」は「真玉(まかたま)」とされ、魂そのもの、あるいは霊的な本質を象徴する言葉です。古代より玉(たま)は魂や神性の象徴とされており、「ノ」は所有や関連を示す助詞的な音。

マカタマノ=「真なる魂の」「本質のエネルギーに属する」という意味を持ちます。

この冒頭の言葉は、「これから述べる存在たちは、すべて“真の魂”に連なる神聖な存在である」ことを示していると捉えられます。

アマノミナカヌシ

天之御中主神(アマノミナカヌシ)」は、日本神話において最初に現れたとされる根源神。『古事記』や『日本書紀』にも登場します。

  • アマ 天、あまねく広がる
  • ミナカ 真ん中、中心、核
  • ヌシ 主、守護する存在

この神は「宇宙の中心であり、すべての起点となる意識」として解釈されることが多く、スピリチュアルな思想においては宇宙意識やハイヤーセルフ”の象徴とされます。

タカミムスヒ

高御産巣日神(タカミムスヒ)」は、天の高い領域にある創造神・男性的なエネルギーを象徴します。

  • タカミ 高い霊的存在、天上の次元
  • ムスヒ 産霊(むすひ)=生み出す、結び、創造の力

この神は「宇宙の高次意識が、世界を生み出す働き」として捉えられます。男性原理、能動性、直線的な創造エネルギーとも関連付けられます。

カムミムスヒ

神産巣日神(カムミムスヒ)」は、女性的な側面、受容と育成のエネルギーを持つ神です。

  • カム 神、見えざる存在
  • ミムスヒ み=霊、むすひ=結び・生む

この神は「万物を受け入れ、育て、調和させる宇宙的な女性性」を象徴し、タカミムスヒと一対の存在とされています。

ミスマルノタマ

「ミスマルノタマ(渾円珠)」は、宇宙の根源的な霊的エネルギーの結晶体とされます。

  • ミス 充実、満ちた
  • マル 円、完全性、調和
  • ノタマ の魂、の珠(たま)

つまり、「調和と円環をなす、満ちた魂の核」=完全な宇宙の霊的エネルギーが凝縮された珠(たま)であり、すべての命や意識の原点とされています。

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カタカムナ第7首が示す世界観

この第7首は、単なる神名の羅列ではありません。
それぞれの言葉が持つ音の響きは、次のような宇宙観を私たちに伝えているとされます。

 

宇宙には中心となる意識がある(アマノミナカヌシ)

そこから創造のエネルギー(タカミムスヒ)と、受容・育成のエネルギー(カムミムスヒ)が生まれる

そしてそれらは「ミスマルノタマ」という完全で調和的な霊のかたちとなって顕れる

 

この構図は、陰陽、父と母、創造と調和といった根源的な二元性と統合の法則を象徴していると解釈できます。

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スピリチュアルな活用・祈りの言霊として

第7首は、次のような目的で唱えられることがあります。

  • 自己の魂と宇宙の源とのつながりを思い出す
  • 創造と癒しのエネルギーを得る
  • 守護的な波動を自分の周囲に満たす
  • 心身のバランスや霊的な調和を取り戻す

特に、「ミスマルノタマ」を意識することで、心の中心に静けさと光を呼び戻す感覚が得られると言われています。

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まとめ

カタカムナウタヒ第7首は、宇宙の構造を象徴する神名とともに、魂の根源と霊的エネルギーの流れを音のかたちで表した神秘的な詩です。その音霊には、私たちが本来持つ「宇宙とのつながり」を思い出させ、魂の中心を整える力があると信じられています。

日々の瞑想や祈りの中で、この神聖なウタヒを唱えることで、静かなる調和と創造のリズムが、あなたの内なる世界にも広がっていくことでしょう。